松代藩文武学校武道会

松代藩文武学校武道会

松代藩文武学校は幕末動乱期において、八代藩主眞田幸貫公は佐久間象山先生の意見を参考に、1853年(嘉永六年)建物が計画され、1855年(安政二年)に九代幸教公により開校された藩校です。建物群には文学所と剣術所、槍術所、柔術所、弓術所が備わり、開校当時のままの姿で残され、昭和28年に国の史跡に指定されています。文武学校では文武両道を教育規範とし、武士道精神を磨き上げました。松代藩では文より武を重んじる傾向が強く、武の松代、武術の宝庫松代と云われ、武門の誉れは諸藩に知れわたりました。

松代藩文武学校武道会は松代藩の武術を今も継承している流派と、かつて松代藩に関連した流派が集まり創立されました。活動としては毎年5月と10月に槍術所にて武芸武道会を開催しています。藩政時代は毎年、槍術所の藩主上覧席で殿様が藩士の武術見分をおこなった伝統に習い、今までに4回、松代藩文武学校武道会名誉会長で松代真田家14代当主をお迎えしての、御前上覧演武会をおこなっています。
また松代は幕末から戦火もなく各武術師範家には、文化遺産としても貴重な武術史料が保存され、その研究と発表活動もおこなっています。特に松代藩に伝承した無雙直伝流は5軒の師範家子孫のご協力により、領内での伝承過程と技の復元が進んでいます。
松代藩文武学校武道会は、松代藩に関わった武術と、文武学校開校の精神をしっかりと継承し、無礼、不作法はいたさず、松代六連銭の風儀と矜持を重んじる武道会です。

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